天一国へ最後に入籍する者

長い間,会っていなかった先輩家庭を訪ねました
奥様は定期的に教会に通うも彼は教会との関係を断って
自営業をして成功していました。


かつては勝共の雄として名をはせた人です
その彼がアメリカにいた時、ある兄弟が祝福を受けて悩んでいたそうです
彼は教会に来る前は同性愛者でした
祝福を受ければ乗り越えられると思っていたようですが思うようにならず
アベルにも相談できずに、思い余って、文師に何回か手紙を書いたのですが
一度として返答がなく、ある時、帰りを待って車から降りてきた時
直接、声をかけたのですが無視されてしまい、心に大きな傷だけが残ったというのです
その兄弟はその後、暫くしていなくなってしまったそうです


ほどなくアメリカから帰国して松濤本部で公務を始めた彼は
突然の病を患い教会に行けなくなってしまいました
何か月も闘病生活をして経済的にも困窮していたのですが
教会は韓国から来る献金要請に翻弄されるばかりで
親身になって心配するどころか次第に誰も声をかけることもなく
結局、自分の親族に頼らざるを得なくなってしまったそうです


かくいう私の兄も世界日報で編集の仕事をしていたのですが
同じように病に倒れたのです
倒れた時が最後で、暫くすると、生活やアパートの家賃等、全ては自己責任となりました


霊感商法に代表される無謀な献金摂理が中心でしたから
献金が期待できなくなると使用済みのような扱いになってしまうのでしょう
倒れた兄を必死で介護し家族を支援したのは
年金生活をしていた年老いた肉親でした


誰も声を出しては言わないものの
このような事例は沢山あるのではないのでしょうか


神の恨みを解くといいつつ
み旨で犠牲となった者たちを見捨て親族に責任を押し付けて
人類を救済するのだというのですから話になりません


この世の会社組織には福利厚生があって弱者にも救済があるのですが
この運動は自己破産をしたら国に面倒見てもらえと
信じがたい指導をしていた教会長もいるというのです


国家復帰という言葉だけが今も独り歩きをしています
しかし理想を追うばかりで現実が見えなくなってしまった結果が
今の分裂した現状です
考えたら当然の報いかも知れません


「カラマーゾフの兄弟」のイアンの言葉が心にしみます。


「犠牲の上に築かれた天国が来ても僕はその入場券をお返しするだけなんだ。
僕はむしろ犠牲になり贖われなかった苦しみの側にいたい。
---無垢なる子供たちの贖われない涙の上でなければ、
理想の塔(宮殿)を建てることが出来ないとしたら辞退するよ」


全ての苦しむ人を救済し天国の門を一番最後に閉めるという精神が
いつの間にか自分たちの救いを最優先するようになり
それを保障するという祝福と聖和式にしがみつくようになってしまいました


そして道の途上で倒れた多くの犠牲者を助けることもなく
無力感と無関心を装っているのです
入場券を返すどころか必死になって自分だけは
理想の塔(宮殿)の中に入籍しようと先を争っているのです
天一国へ最後に入籍しようとする者はどこへ行ってしまったのでしょうか?


ブログを始めた初期の頃の稚拙な風刺文をもう一度載せてみます


俺たちゃ
来る日も来る日も
万物復帰


神の国を建設するためと言われ
家庭も顧みず
親戚から騙すようにお金を借り
家も
土地も
カードさえ差し出して


先祖の解放と言われ
罪の償いのため
慰安婦の解放のためと脅され


壺だ人参茶だ印鑑だと


持っている全てを差し出して
そうだよ
主の国に対する
蕩減の為に


青春を
愛する人を
みんな捧げたんだよ


やがて来る統一のため
神の国のためと一途に信じて
犠牲になったんだよ
いじらしいじゃないか


そして
年老いた今
全てを失って
「分裂しました」
「あっちに行くな」
「こっちに行くな」


笑わせるんじゃないよ


こっちは
必死になって
何とか生き延びているんだぞ


この世でも最下層にいる
俺たちを何様だと思ってるのか


かたや主の国では
煌びやかな御殿を建て
上納された貴重な献金を
湯水のごとく使ってるそうじゃないか


もっと絞れるだと
乾ききって水など出るわけないだろう
ボロボロになった雑巾様だ


挙げ句の果ては
その俺たちの涙と汗の上に
ちゃっかりと溜め込んで
安楽な生活をする者もいるという


有名大学に入り
博士号を取得し
子女様は特別?
エリートだと
リーダーだと


いい加減にしてくれよな
こっちは
大学を中退した
献身様だ


売りたくもない花を抱え
小さなマイクロバスに
雑魚寝しながら
パンの耳をかじり
公園で顔を洗い
朝から晩まで
泣きながら
足が棒になるまで
そうだよ
悲しい神を解放するため
青春を捧げたんだよ


文句を言いたいんじゃない


義憤だ!
義憤だ!

×

非ログインユーザーとして返信する