「大漁
大漁だ
おおばいわしの大漁だ
浜は祭りの様だけど
海の中では何万の
いわしのとむらいするだろう」　金子みすゞ

浜で大漁を喜ぶ陰に海の中の魚は
それと同じだけなくなっている
一方が喜んでいる時に他方では犠牲になっている

オリンピックが開催されて多くの感動がもたらされました
その陰に生死を争うコロナ患者に対して
昼夜もなく対応した医療従事者がいたこと
感染症の蔓延で職を失い困窮生活をせざるを得なくなった労働者がいたこと
彼らにとってオリンピックのメダルの大漁に喜ぶ側ではなかったのです

何をするにおいても忘れてはならないのは勝者の陰には敗者が存在するということ
或いはその栄光とは関係のない者たちがいて
彼らはただ黙々と与えられた自分の仕事をしているということです

神が心を痛め救いの手を差し伸べるのは
勝者ではなく常に敗者ではなかったのか？
光を浴びる者たちではなく陰にいる者たちではなかったのか？

それがいつの間にか勝者を称えることが目的となってしまい
敗者を見捨て、不可思議な数字を達成することが目的となったしまった統一運動

運動の初期、学業を中退し、全てを捧げ献身した青年たちの情熱は今
どこへ行ってしまったのか？

かつて韓国の選挙に立候補するために公職者たちが
財産提示をした時、驚く様な事実が判明しました

立候補者の殆どが億単位の財産を持っていたからです
先祖由来の土地を売り、カード破産をしながらも、総生畜だと言われれば
全ての財産を切り崩してみ旨の為、神韓国の為と
信じてきたものにとってはまさに青天の霹靂の様な話でした

祝勝会を挙げ、どれ程、元大統領を、元首相を大会に参加させようと
勝者を招待して勝利だ、勝利だと叫んでも、それらは蜃気楼の様に消えていくのです
現に何千億という日本人信徒の汗と涙の献金はその殆どがなくなってしまったのです

陰になり黙々と働いた人間に価値をおかず
彼らのお陰で今があるという思い無くして
誰の為の
何の為の
天国なのか？

形骸化した運動に疲れ果て、失望し、いまだに困窮生活を続ける
無数の傷ついた魂を省みることがなくなった運動に
真の父母宣布をするだけで、その実りである真の愛は何処にも根付いていなかったのです

原理の本質は祝福を受けて本然の父母になること
その父母のことを真の父母と呼ぶのではなかったのか？

「皆さんが全て真の父母になるべきであり、真なる師になるべきであり、真なる主人になるべきです。これが三大主体思想です」　三大主体思想と真の父母宣布

三大主体思想とは万民へのメッセージではなかったのか？

例え真の家庭神話が壊れても、神の愛を相続した家庭があれば
それを真の家庭、神の家庭と呼ぶことが出来るということです
信徒は永遠に従属者の群れではなく、本然のアダム家庭に子孫がいるとすれば
本家と分家の違いだけであって、本家だけが真の家庭だと言う論理にはならないのです

自分が神の愛の代身として生きることを自覚しない限り
誰かを神格化して従う信仰からは決して飛躍することができないのです

仏にあって仏を殺す
神にあって神を殺す
真の父母にあって真の父母を殺す

それはあらゆる執着や思い込みから離れて
自分の中に主体性を取り戻せと言うことです

あなたの中に仏性があり
あなたの中に神性があり
あなたが真の父母になれということなのです