危機的状況にある統一運動

堕落によって閉ざされてしまった感性を
再び甦らせる方法に蕩減法があります
それは下座に降りる事によって感じることができる失われた心情の復帰です


悲しみや苦しみを知ることによって神を知ることが出来るというのも
虐げられた苦難の中にいる人々の心に寄り添っているのが他ならぬ神だからです


この下座に位置する心情を持つものが選民の資格だとすれば
韓民族は確かに虐げられたものたちの悲哀の心情を民族として引き継いでいます


地政学的に見ても中国やロシアと言う強国が陸続きで接する朝鮮半島は
弱小国にとっては常に不安定な状態に置かれ
近隣の強国の目の色を伺いながらの生活は力ない国においては
当然のことだったのです


この民族の悲しみが神の悲しみでもあり
見捨てられた涙の神に心情を重ねた韓民族が
神の復帰の中心として選らばれたことは頷けるところです


しかし神の意図はその心情を世界救済のために活用することでした
そのために文師を通して伝えたことが恩讐を愛するという究極の
愛の心情でした


これはまさに二千年前にイスラエル民族に
イエスが語ったことと同じことでした
「汝の敵を愛せよ」
「迫害するもののために祈りなさい」


この精神をもって摂理的使命を果たすことが韓国における統一運動の始まりでした
初期の頃のスローガンは「統一の要因は愛でありその方案は犠牲である」
という言葉だったのです


虐げられてきた民族が恩讐を愛することを民族の使命だと自覚できた時
彼等はイスラエルが失敗した選民の位置を取り返したことでしょう


ところが統一運動はその布教に失敗してしまったのです


それどころか日本の信徒に対しては罪に対する蕩減を繰り返し強調し
贖罪観念を植えつけ、法外な献金を強要するばかりでした
敗戦後、進駐軍から植え付けられた自虐史観から逃れることが出来ない
日本人に対して、こことばかりに贖罪意識を刷り込んでいったのです


それでも七十年代、八十年代の若者たちは
身を粉にして青春の全てを捧げこの活動を支えたのです


しかし一向に許されることのない一方的な従属関係に
やがて一人二人と多くの若者が教会を去って行きました
そうした状態にもかかわらず異常な経済活動だけが継続し
結果は無残にも詐欺犯罪集団としてレッテルを張られるようになってしまいました


選民とは怨讐を愛し、下座に生きる事を喜びとした
神のメッセンジャーの群れだと言いました


韓民族は日本に対して怨讐を愛するのではなく
今も日本を復讐するべき国として北にも同調を促し
歩調を合わせようとしているのです


許すことができない精神性を持つ民族がどうして選民と言えましょうか
選民ではなく賎民という方が正しいのかも知れません


この摂理の中心的な国民が一向に変わっていないことこそ
統一運動が失敗した偽らざる証拠なのです


1945年にキリスト教国家の連合軍が一体となっていれば
統一朝鮮が出来たというのが文師のみ言にあります
しかし結果は中心人物たる文師を受け入れなかったが故に
朝鮮半島は分裂してしまいました


摂理がキリスト教の分裂によって壊されたように
キリスト教の使命を引き継いだはずの統一グループが
今また分裂をして摂理を崩壊させようとしているのです
しかも世代を引き継ぐべき実の息子を裁判にかけているのですから
話になりません


分裂の代償が朝鮮戦争であったように
何十万人と言う死亡者を出しているコロナウイルスの蔓延は
既にその予兆とも捉えることが出来ます


蕩減法は使命を果たさなかった時に必ず起きる復帰原理の原則です
文在寅政権も金正恩の独裁政権も選民として立つには程遠い
恨みと復讐心が根底にあるのです
仮に統一朝鮮が出来てもそれは新たな世界の脅威となるだけでしょう


南北の統一を運動の最終目的としたビジョンの成否は未だに
統一運動が持っていると信じます
そしてその使命に目覚めなければ文師が蕩減を払うために北に行ったように
南北統一を推進する中心人物が同じように代価を払うことになるのです


だからこそ誰が摂理の責任を持っているのかを
今こそ真剣に考える時なのです

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