天一国の新たなる挑戦

「私が地上にいる間に真の父母として宗教を統一し、
思想、政治、経済など全ての面で一つに中心を立てて
進んで行くことのできる制度を作って行こうと考えています」

2020年4月1日天一国指導者特別会議


限りない人間の欲望は文明の成長と共に近代においては
貨幣の蓄積がその欲望を支える根拠となってきました


八人の大富豪の総資産が36億人の人間の資産と同じとなり
グローバリズムの象徴であるF(Facebook)
A(Amazon)G(Google)A(Apple)の収益が
ドイツのGDPと肩を並べるという現実は
人間の未来を市場(欲望)中心の資本主義や共産主義が今後どのように制度を維持し
発展させていくのかまさに誰にも予測することができません


FAGAの企業が得た収益は従来の国家のように
福祉や人々の利益になるような政策に使われる訳ではなく
彼等に所属する社員や経営者及び株主だけがその恩恵にあずかるようになっています


またFAGAに見られる産業プラットフォームは
デジタル化された現代ではあらゆる経済活動に浸透しているので
これらなしには社会生活が成り立たないようにさえなりつつあります


世界中をコロナウイルスで恐怖に陥らせている中国では
共産党支配にとって都合の良いあらゆる情報をファーウエイを中心に機能させ
国民監視の5Gシステムがまさに今、世界を巻き込んで構築されようとしています


人間の限りない欲望は多くの技術革新を産み発展してきましたが
欲望の資本主義は今回のコロナ騒動で大きな転機期に直面していることだけは確かです


キリスト教精神がこの資本主義経済の根底にあるとした
社会学者のマックス・ウエーバーの主張は正しいのでしょうが
内的価値としては頷けても外的には貨幣の蓄積が
資本主義を支えてきたことは否めない事実です


初期の統一運動は献身者の無償行為によって
小さな共同体が支えられていました
そこには賃金による報酬も対価もなく
共同体の中ではお互いが分かち合う世界だけで充分でした


しかし貨幣を持たない個々は独立することもできずに
古代における共同体内で相互扶助や物の交換をしていたに過ぎません
共同体への依存を止め独立するためには
何よりも生活を保障する貨幣が必要でした


教会共同体からそれぞれが独立し始めた統一運動は
貨幣を自分で稼ぐことによって新たな家庭と言う
共同体を築き上げていきました


しかしこの独立した祝福家庭の前に壁のように
立ちはだかっているものが次の段階にある氏族や民族共同体への移行なのでしょうが
未だに新しい経済的な連結は見えていません


天一国と言う概念があったとしても
実際の天一国は韓国中心の利益集団に留まっているだけで
そこには明確な共同体における福祉政策もなければ保障もない
国家ビジョンのない無計画な運動があるだけで
「為に生きよ」というスローガンだけが独り歩きをしているだけです


肉体と言うある種の資本を支える欲望を制御し管理するシステムがないのです
それどころか欲望の限りない増幅を刺激してきた資本主義に呼応するだけで
教会内においても富める者と貧しい者との格差が出来てしまっているのです


格差は本来、愛によって埋められるのが原理であるはずなのに
今の天一国はこの世の資本主義とまさに同じ流れに乗っているだけなのです


家庭のレベルから氏族、民族、国家、世界と言葉の上では何とでもいえますが
現実の天一国運動の中からは何一つ具体的なものは提示されていません


共生、共栄の天一国は人間の欲望中心の資本主義と
どのように対峙していかなければならないのでしょうか?


欲望自体は悪ではなく環境圏を発展させ
より快適な世界を実現する原動力ですが
現行の資本主義は人間の限りない欲望が
一部の既得権益となり80億の人間社会に
真の自由と平等を齎してはいません


心と体の統一を解く原理は資本主義的に言えば
愛と貨幣のことになるでしょう


英国人はロイヤルファミリーを敬愛し
日本人も同じように天皇皇后一家を尊敬しています
彼らが父母の位置にあるとするならば
すでに父母を中心とした国家があると言うことです


「思想、政治、経済を一つに束ねていく制度を構築する」


今回の発言はその意味では画期的なことです
今までは国家復帰と言うスローガンだけだったのですが
実際に共同体としての天一国の中に新しい制度を構築すると
宣言されたからです
しかも真の父母に侍ればそれが可能だというのです


確かに100の言葉よりたった一つの現実
それこそが真理を実証するものです


天一国のあらたなる挑戦


誰がどのように政治経済の制度を作るのかは知りませんが
スローガンだけの話に終わらないことを期待しています

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