摂理の春とサタンの讒訴圏

「戦争とは敵を強制して我々の意志を遂行させるために持ち入れられる暴力行為である。・・・・しかし物理的暴力は手段であって、敵に我々の意志を押し付けるのが目的である。」クラウゼビッツ・戦争論


サタンの讒訴圏とは何であるのか
我々は目に見えない霊的戦争をしているのです。それは個人のレベルから始まり家庭、氏族、民族、国家、世界に至ると言うのが文師のみ言葉です。個人の心の中を見つめた時に既にその萌芽があることに気が付くことが出発点です。それが善悪の集積された心の状態としての今の「私」なのです。


人間の心は常に何かと相対基準を持たない限り発露しません。見たり聞いたりする中で五感を通して心の中に印象が入ってくるのです。肉体は食物を摂取して生きるようになっていますが毒性のものを食べると体が即座に反応します。同じように心も外界からの印象を食べるのです。そして印象の影響を即座に受けるのです。


堕落によって人間の恨みや憎しみの念が讒訴圏にあたかも黒い雲のように残ってしまっているので、日々、相対するあらゆる関係には必ず神とサタンとの霊的な闘いがあるのです。


それを良心の力によって分別し、関係するすべての背後に何があるのかと言うことに気づくことが重要なのです。人間は未だ世界的レベルのおいては国家が復帰されていないのでサタンの讒訴圏に生きているのです。ではその讒訴圏を払拭するためにイエスや文師がとった戦略とは何だったのでしょうか。


それが基台つくりでした。


人間は霊肉共に常に授受作用をしないと生きていけません。毎日の生活の中で心の中の動きに気が付くこと「気づき」が大切だと言いました。自分が神によって主管されている自分なのか、或いはマイナスの讒訴圏に主管されている自分なのかと言うことです。


完全に影のない正午定着した社会になっていないが故、日々の生活の中では様々なマイナスの授受作用が生じます。気持ちが落ち込むと恨みや不平が生じるのです。そしてその思いに主管されてしまうとサタンの讒訴圏に入ってしまうのです。


回りに基台を造るのです。自分を高揚させてくれる自然、音楽、み言葉、聖書、励ましてくれる親友、勿論、家族、こうした善なる基台をたくさん持つことが重要なのです。


三人より、十二人、三十六人、イエスと文師の摂理の中心はこの基台つくりでした。この基台こそがあなたを守り神に繋がるのです。その最後の目標が個人においては360件の目標でした。前後、縦横、左右全てが球形になる基台が完成すればサタンの讒訴圏がなくなると言うのです。それが正午定着、影がなくなると言うことです。それを国家的、世界的レベルに構築すると言うのが文師の使命でした。


さて話を現実的な問題に変えてみましょう。現在の南北問題が何故重要なのかと言うことを考えてみます。この南北統一は文師の摂理の中心であり、それはまた神とサタンの最終的な決着の場なのです。アダムとエバ、そして天使長の北朝鮮、中国、ロシアと韓国、日本、米国の三つ巴の世界的決戦の最終摂理がここに集約されていると言うのです。


そしてその中核は主管性の奪い合いなのです。


平昌オリンピックはかつてのソウルオリンピックの時の同時性を示します。
世界中が注視する中で神の最終的摂理が始まりました。韓国側は諸手を挙げて北朝鮮からの代表団を受け入れ、南は歓迎ムード一色になりました。韓国は失っていた放蕩息子が帰ってきたかのように暖かく北を迎えたのです。その流れが板門店での歴史的な南北首脳の会談に繋がったのです。しかしその本意はもう一度言いますが主管性の奪い合いなのです。


橋の上で金正恩と文大統領が二人だけで語る姿は世界中に南北融和を確証させる友好ムードを形成しました。韓国民はこぞって文大統領を支持し支持率は今も80%を超えています。その動きが米朝会談の日時を決定する本格的な和解へと繋がって行ったのです。


ノーベル平和賞は誰がとるのだろうかと言った、考えられないようなことが、このわずかな期間の中で話題になる程、戦争から平和への急激なシフトが起こったのです。


しかしその間も両ブロックの駆け引きは水面下では活発に動いていました。金正恩は中国を二度訪問し、日本の安倍首相も文大統領も訪米してそれぞれの結束を確認していたのです


北朝鮮は摂理的にはサタン側なので彼らの動きは自己の体制保持が中心となります。即ち国民に絶対服従を強い、王朝と呼ばれる自分たちの栄光を誇示し、自己愛を継続しようとする体制維持が国策となっているのです。そのサタンの讒訴圏の犠牲となっているのが北朝鮮の国民です。サタンはその主権を維持し国民を主管することが目的ですから、韓国に対しても同じように揺さぶりをかけて来るのです。


先日の核施設廃棄に関しても最後まで韓国報道陣に対してだけビザの発給をしませんでした。それは韓国に対する主管性は依然として北が持っていると言うことを誇示したかったからなのです。


ところが同じようなことを米国に向けても北は行ったのです。外務次官の談話を発表し、その中で米国を激しく批判しました「我々は米国に対話を哀願しないし、米国が我々と対坐しないと言うなら、敢えて引き留めないであろう。米国が我々と会談場で会うか、さもなければ核対核の対決場で会うかは、すべては米国の決心と行動にかかっている」と挑戦的なメッセージを再び送ったのです。


ところがトランプ大統領はこれをサタンの「敵対心や怒り」として神側が反撃できる条件としたのです。その結果が米朝会談の中止の発表でした。その真意は神側を主管することは絶対に許さないと言う固い決意の表れ以外の何物でもありません。


その背後を支えたのが日本の安倍首相です。大きな神の摂理から見れば安倍首相は重大な使命を一貫してぶれずに果たしているのです。しかしマイナスの霊界は小さなミスを取り上げて世界の体制を決定する重要な役割を失墜させるよう必死で動いているのです。国会での連日の野党やマスコミの報道は自民党との政権交代ではなく安倍政権の退陣を目的としているからです。神の摂理には安倍首相が邪魔な存在なのです。


反対する野党はそういった霊界が相対していることは決して分かりません。まさにイエスが言ったように「父よ彼らは自分が何をしているかわからないのです」。国家の将来を見据えた戦略も意図もないことは明白なのですが、悲しいことに日本のメディアもそれを助長しているのです。メディアは霊的なものですから、批判や否定的になると讒訴圏が相対して国民にマイナスの刷り込みをします。背後にサタンの意図がある事は知る由もありません。


従って繰り返しますがトランプ大統領は神側の主管性を絶対に崩してはならないのです。その象徴的な文言がこれです。「完全で検証可能かつ不可逆的な方法で核、化学、生物の大量破壊兵器と、あらゆる種類の弾道ミサイルを廃棄すること」。


サタンの世界戦略は破壊と人類の殺傷です。その為に開発してきたものが核兵器なのです。
この核兵器を巡って最後の闘いをしているのが韓半島です。もしここで敗れるような事態になれば核は確実に中東に流れ世界は信じられないような核のテロが始まるのです。


トランプ大統領は揺れ動く文大統領に従わずに強硬派と言われるボルトンやポンペイそして日本の安倍首相の提言に従って神の主管性を奪われないように慎重に動いているのです。


この重要な時期に神は日本の代表として安倍首相を立てているのは教会の初期を支えた故岸首相の貢献があるからなのです。神は一度でも貢献した人間を決して忘れないのです。米国との安保条約締結に政治生命をかけたのは故岸首相です。彼は神側の基台を造ることを無意識に実行していたのです。基台なしには神と戦えないと言うのが原理です。サタンの基台を崩すのか、神の基台が崩されるのか、摂理をこのように見てきたのが文師でした。


摂理の本当の春は実体的な闘いに勝利しない限り決して訪れてはきません。南北統一と言う最終決戦に向けてその基台を造る先兵が本来の統一食口なのです。サタンはその意味では見事です。主管性を転倒させることが目的ですから、三つに分裂させて文師の功績や権限までもひっくり返そうとしています。


心の中を神側に位置付けるには基台が必要と言いました。世界も同じです。
基台を造らない限り神が働くことが出来ないのです。


南北統一はひとえに内的アベルである我々の動向にかかっているのです。換言すれば世界の運命は神側の内的状態が反映されるということです。文大統領、安倍首相、トランプ大統領は外的神側の代表として前線で闘っているのです。そこに内的影響をどのように与えるかが本来の統一グループの摂理的使命なのです。


摂理の春を迎えるかどうかは我々が南北統一にどれほど真剣に対応し活動したかによって決まってくるのです。文師が生きていたら今、何を一番されようとするのかを、もう一度顧みる時なのです。霊主体従と言ったのは日本の大本教を開いた出口王仁三郎です。霊界で起こることが現界に現れるというのです。


この文章は分かる者だけが分かれば良いので降りてくるままここに発表することに致しました。

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