家庭連合の中には侍はいないのでしょうか

吉田松陰を始めとする維新の志士たちの思想に
王陽明が唱えた陽明学があったと言われています


王陽明は朱子学者に異論を唱えて「孔孟の教えと言えども
自分の心に問うて納得できないところは従うに及ばず」


「良知、良心の命ずることを行動に移せない人間は本来の人間ではない」
と各自の内なる道徳的主体を重視し
良心に従って行動する知行合一説を提唱しました


明治維新はその良心に語り掛ける声に従って行動した
下級武士たちの「国家復帰」でした


その時代の流れに反駁し幕府の封建体制を支える思想が
林羅山が唱えた「上下定文の理」の儒教の朱子学でした
その言わんとするところは
「天と地が絶対に入れ替わらないように、
君主と家臣、父と子、夫と妻、兄と弟の上下関係は逆転することはない」
と言うものです


徳川幕府は体制維持の為にこの朱子学と
「礼」に基づく秩序遵守の思想を徹底させたのです


私は今の家庭連合の体質がこの幕府と重なって見えるのです
既に内部から分裂崩壊が始まっているにもかかわらず
体制維持の為に必死になって引き締め工作をしているからです
各地での大会はその引き締めを強固にするための体制維持大会なのです
そこで見られる光景は中心である韓氏オモニにそれぞれ各国の
代表者が貢物を献上し全員が一致団結して中心を称えて終わるのです


世の中のパラダイムが大きく変化しているにもかかわらず
依然として古い体質から脱却できないのはなぜなのかと考えると
その根本的原因が韓国の儒教的伝統にあることが分かります


韓国は言わずと知れた儒教の朱子学の伝統が
国民の中に定着している国です


その根は韓国の李氏朝鮮時代に植えられました
朱子学は上下関係を大切にする思想ですから
何よりも臣下には忠孝を求めます


その伝統が家庭連合においても
真の母に対する忠孝の孝情を示すことに現れるのです


朱子学は上からの「お言葉」を重要視しますから
家庭連合の内部で様々な声が聞こえても
また何かおかしいと感じたとしても
体制維持派にとっては韓氏オモニを絶対的存在として
祭り上げておけばいかなることにも対応できると考えているのです
それは原理ではなく「権力」に絶対服従させる朱子学の伝統なのです


幕府の体制に革命を起こした維新の志士たちはその殆どが陽明学徒でした
彼らは硬直化した体制のままでは世界の潮流に
飲み込まれてしまうことを直感的に感じたのです。


もし明治維新が薩摩と長州が敵対したまま内乱状態にあったとしたら
他のアジア諸国と同じように日本も植民地化されていたことでしょう


今なすべきことは家庭連合の内部に隠れている体制維持派を一掃し
韓氏オモニを本然の母の位置に戻すことなのです


超宗教運動を提唱したアボジは宗教の時代は終焉し
良心に従って生きる時代が来ることを何度も語っています
氏族メシア活動は良心に語り掛ける神とみ言葉を羅針盤に
それぞれが地域社会で活動する個々に与えられた精神復興運動です


その土台の上に南北の統一が果たされるのでしょうが
残念ながら南北統一が暗礁に乗り上げているのは
トランプ大統領も文大統領も融和太陽政策以外の指導理念がないからです


改めて読みなおした文顕進氏の「Korean Dream」が
アメリカの国防省の必須本になっているのは
偶然ではなく統一への理念がその中に提唱されているからです


またその基本的な考えがアボジの思想に繋がっていることは明白です
この考えに沿って家庭連合は氏族メシア運動を草の根的に拡大し
「Korean Dream」の指導理念と一体となって推進したならば
必ず大きなインパクトを与えることが出来るはずです


まさにここに神の摂理があるのではないのでしょうか


南北統一が何故重要なのかと言えば
この統一問題が第三祝福である国家復帰の条件となるからです
摂理は一体化したときに役事するのが原則です
今の分裂状態で神が望む南北の統一が実現できる可能性は
残念ながら限りなく低いと言わざるを得ません
何故なら神が働く基台が分断されているからです


神の歴史的な摂理の完成期を目の前にして
日本の家庭連合には一人の勝海舟も
維新の志士も現れないのでしょうか

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