お花畑が造花にならないために

理想を掲げ信じることは大切ですが
一番気を付けることは信仰が盲点となり
現実感覚がなくなると失敗すると言うことです


「平壌が驚くべき発展をなしていく姿を目の当たりにしました。
金正恩委員長と北側の同胞たちが、どのような国を造ろうとしているのか
胸が熱くなる思いで拝見しました。
どれ程民族の和解と平和を切望しているのかを確認しました。
困難な時代にも民族の自尊心を守り抜き、
自ら立ち上がろうとする不屈の精神を見ました」朝鮮日報


これが平壌のマスゲームを見た文大統領の演説でした。
そして韓国と朝鮮民族の大好きな億万歳を最後に一緒に叫んだのです。


言論や行動の自由を抑圧され、反対する者は強制収容所に送り込まれ、
従わないものを次々と粛清し、自分の兄や叔父さえも容赦なく殺害する
非情な独裁者に対してニコニコ笑いながら
最大の賛辞を捧げるのが今の韓国の現職大統領なのです


又驚くことにこの演説に対して韓国の世論調査では
大多数が感動したというのです
ここには一切の現実感覚が欠如しています


まさに理想と現実感覚が乖離したお花畑信仰の典型ではありませんか
そういう日本もいまだに半数近くが
「戦力を保持しないと記載されている日本国憲法を絶対に変えてはいけない」
護憲勢力がマスコミを中心に理想論を語りますが
諸国民の善意に従えば戦争はありえないと
馬鹿のひとつ覚えのように固く信じているのです


こういう人間に限って身近な自分の家の戸締りには細心の注意を払い
仮に被害でも受ければ警察の取り締まりは手ぬるいと怒るのです


拉致被害者が苦しむことを知りつつ
40~60発保有しているといわれる核兵器も
韓国には向けていないと言われればそれを良いことに
南北交渉も核廃棄の具体的検証スケジュールの話は棚上げとなり
早期の経済援助と終戦宣言に狂騒するのです


同じ民族、同胞と言う言葉が
韓国特有の血族意識を刺激するのは分かりますが
その反動なのか同族意識のない日本に対しては
執拗なまでに謝罪を要求し続けるのです


日本の戦後処理に対する和解が両国政府で合意されても
国民の同意が得られないといえば全てが振出しに戻り
法治国家ではなく未だに感情が法を超える前時代的発想なのです
これも現実感覚を無視したお花畑的発想です


このままでは南北が統一されたら倍になって
日本に対して賠償を請求してくることは目に見えています


家庭連合の韓鶴子総裁も各地で演説を繰り返していますが
その類と大差ありません


朝鮮民族が選民であること
自分こそが最もかけがえのない人間であること
自分を通さずには神に至れないこと
自分と共に生きている時代がどれ程栄誉なのか


演説の殆どは理想論に根差した
こうあって欲しいという自分と民族の誇示であり、
何が責任分担なのか一向に解せないのですが
ひたすら「責任を果たせますか」と連呼するだけなのです


目標は朝鮮民族中心の世界統一国家の建設なのですから
現実感覚に基づいてはっきりと言えばいいのです


「具体的な建設費用はすべて日本人にお願いします」と
それを蕩減だとか歴史の償いなどと贖罪観に訴える
姑息なやり方は残念ながら反感を招くだけです


献金と言う貢物を捧げることに生きがいを感じる
旧約信仰大好き婦人が日本にはまだ多くいるようなので
全財産を捧げ先祖解放に邁進して頑張って下さいと
言えばまだまだ献金額も増えるかもしれません


婦人たちに言いたいのは、ゆめゆめそのことで
騙されたとか訴えるとかは金輪際止めていただきます
全ては自己責任なのです


そして日本の幹部たちは宇宙の母が
その献金で幸せで優雅な生活をしてもらえることが
何よりの希望なのですから
宇宙の母を通してしか現れない神なので
お言葉を代表して拝聴し
金一封を賜る行事に最大の喜びを感じることを
信徒に正直に言えばよいのです


天一国とはまさに現在北朝鮮で行われている
マスゲームに似ています


文大統領の現実感覚のない美辞麗句も
今の家庭連合の指導者もまったく同じです


お花畑人間とは現実を無視した
夢に洗脳された人間のことです
実際にそこに行ってみるとお花畑は
ただの造花だったことに気が付くのですが
いつまでもその夢に浸っていたいのです


こうした現実感覚のない指導者が
この運動の中心にいるのですから
実体は見ての通りです


現実感覚を持つ人であればある程
国の復帰も新しい国家建設も
簡単でないことが分かってきます
奇跡とは国の復興に汗を流し
現実に頑張る人間たちの努力の結晶のことです


二世が離れていくことを憂えるのではなく
褒めてやりましょう
彼らはきっと現実は夢でないことに気が付いているのです


どこに宇宙の春が来ているのでしょうか?
春が来ているのは巧妙に編集された
週刊ニュースの動画の中だけです


理想世界は外から降ってくるものではなく
自分たちで建設する以外どこにもないのに
この運動には理想社会の雛型さえも見出すことが出来ません


漠然とした430という数字が何を意味するのか
それが国政にどのような影響を与えるのか
そしていつまでにそれを完了するのか
それを完成すれば国が本当に復興できるのか


闘いには戦略や戦術が不可欠なのに
指導者は上から責任を果たしなさいと
掛け声をかけるだけのオームとおなじです
新しい国造りの胎動はこの組織からは微塵も感じられません


嘗て北朝鮮が地上の楽園と信じて渡った日本人妻も
同じように上から言われるがまま理想を信じるだけで
自分でしっかりと考える現実感覚がなかったのです
結果は誰もが知るところです


信仰を隠れ蓑にすると現実が見えなくなってしまいます
それは神も同じです
生きている神を見出すためには
現実感覚と共に実践する以外
どこにも見出すことは出来ないからです


もう一度言います
今の信仰感覚を持つ限り
お花畑は造花なのです

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