詩的断章 1

死は神の聖なる愛の計らい


私が見つめる全ての形ある事物は
形なきものとなる前に
私の心の中に刻まれる為の
神の大いなる秘密の着想


全ての存在物は言葉によって
私の内側に記憶される
それが神は言葉であるという所以


名もない花も草も鳥も動物たちも
儚いこの世の在り様の中で
同じように儚い私によって
永遠の印を私の心のキャンバスに刻みつけている


だから何も恐れる必要はない
私の心を通して
神は存在の全てを永遠化する為の秘密を
あの死の向こう側に
そっと静かに築いているのだから

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