清平に関する知的好奇心

清平がこの運動の本部になり
それはまたローマのバチカンのような
世界の霊的中心になると言う話を聞いています


しかしながら
そこで現実に行われていることは
体を叩きながら悪霊を追い出したり
先祖解怨の活動が依然として中心になっているように見えます


この先祖解怨は
かつて参加した初期の霊界解放と似ています


論山ハルモニによる水沢里での
シャーマニズム的霊界解放も
各自が祈願書を書いて
それを燃やすことによって
先祖の解怨になると言うものでした


燃え殻が空中に浮かぶ様相を見て
日本の女性信徒が真面目に「天に帰っていくのだ」と
大声で叫んでいました


何のことはない
風に揺られて
舞い上がっただけなのですが


信仰はそういった現象を違った目で見ることを可能にしてくれます


大学で人類学の単位を取った時
シャーマニズムの研究をしたことがあったので
原住民のシャーマンたちの没我状態と
水沢里で両手を合わせて上下前後に揺らしながら
陶酔状態に入っている仲間を見ながら
キリスト教とは違った韓国の土着宗教体験を
しているのだと不思議な気持ちになったことを
憶えています


講論の総序には
「新しい真理とは宗教と科学が統一された一つの課題として全ての人が
知的に理解できるものでなければならない」
と書いてあります


しかしながら講論の聖書解釈や神話は
どのように説明しても科学的論証とは言えません


失楽園の神話は確かに解釈としては理にかなっています
しかしそれはあくまでも形而上学的認識です
即ち実際の科学的根拠ではないと言うことです


文師の長女が原理に対しての学術論文を発表しましたが
その中で人間は堕落したから原人が生まれるようになったとありました


原理では堕落は神とサタンが相対できる
中間位置に置かれるようになったとあります
中間位置の人間の脳細胞が突如異常をきたし
頭蓋骨が変形するほど退化して
原人になったとは進化論的には無理があります


論文とはあくまでも一つの見解ですので
問題はないのですが信仰とは恐ろしいもので
もし教祖がそう言えばそう信じてしまうのです
今の独生女論も結局はその論理の延長です


エデンの園で育ったとされるアダムとエバ以外に
文師は具体的な他の人間の存在を述べていませんが
創造原理によればアダムとエバには成長期間があることになります


堕落は16歳頃のことだと具体的な年齢を述べた文師のみ言葉もあります


私の知的好奇心は1歳の時のアダムとエバの面倒は誰が見たのだろうか?
寒さに震え、病気にならなかったのだろうか?
食べ物や水は実体のない霊的天使が
どうやって赤ん坊の口には運んだのだろうか?
言葉は誰が教えたのか?
等々


真理は信じる前に知的理解が必要になりますが
人類の発生に関しては残念ながら原理では明確には説明していません
と言うのも教祖が語っていないからです


生物学や人体の細胞進化をDNA等を通して研究している学者には
実に物足りないことになってしまいます


又堕落直後、聖書にはカインもセツも
どこから来たのか所在も分からない女性と結婚し
そこから人類が増えていくのです


アベルを殺害して追い出されたカインに神はこう言っています
「そして主はカインを見つけるものが誰も彼を打ち殺すことのないように
彼に一つの印をつけた……カインはその妻を知った・・・カインは町を建て・・」


突如現れた女性を妻に迎え
僅かな期間の間に村でもなく町が出来ているのです


分子生物学の発展によって
人間の進化の過程がより
科学的に論証されるときが来るのでしょうが
私の知的好奇心はそこまで待てないので
以下に自分なりの聖書解釈をしてみました


「生命体は進化の途上を歩んできた
しかしその進化には目的があり
それが神の似姿としての人間アダムとエバだった


宇宙創造が原爆発から始まり
拡散された物質の熱量が冷え固体となり
それが液状化し水となった成分の中から生命が誕生
一説には氷の塊の彗星生命説もありますが・・


植物や動物の進化変遷を通して最初の人の形として原人が出現
その原人が進化しながら作り上げた部族社会が集落として存在
その部族の中から選ばれた男女をアダムとエバと呼んだ


神はその二人に神の霊「命の息」を吹き入れた
それが神の心情を受ける血統の始まりとなった


神性が最初に宿るアダムとエバは当然
成長を実体的に面倒見る肉の親がいた」


と解釈するのです


「イエスは聖霊によって身籠った」と信じるクリスチャンに対して
文師は強く叱責したことがありました。


その理由は非科学的かつ非原理的だからだと言います
実体の人間ザカリアに聖霊が宿ったように
天使の霊が宿ったアダムとエバの親となる原人がいたのかも知れません


清平の解怨式にはたくさんの霊が来ているというのなら
最初のアダムとエバが堕落した経緯を
霊的実体が分かると言う霊能者に聞いてみたいものです


創造本然の歴史的人間の誕生と言う
人類史の出発点に関して曖昧なまま
何だかわからない状態にして
神話の話で終えてしまう意味が解せないのです


霊界解放が重要な使命と感じ
清平での解怨を摂理として取り仕切り
善霊堂の中に先祖を押し込めるだけではなく


金銭的には何の収入にもなりませんが
霊界の実相を明確にすることが出来たら
人類に対する貢献度が高いと思うのですが・・・


なぜこのようなことを述べるかと言えば
真理は明確でなければならないからです
霊界の不可思議な実相を特定の人の特権として行使すると
それが恐怖信仰の温床となるからです


霊界が無形実体としてあるのですから
そこにアクセスできると自負する人は
それをより理論的に表現し説明すべきなのです


簡単なことです
霊人のアダムに「あなたの誕生の在り方はどうだったのか」と聞けばよいのです


それが仮定だとしても学者には一つの方向を与え
人類史に大きな貢献をすることになることでしょう


世界の統一は真理への知的認識が不可欠なのです
神話は霊界からのメッセージです
テクノロジーの時代、知的水準が高くなった人間に
霊界の実相を学者の知的好奇心を刺激するような内容で
伝えることが出来たとしたならば
清平は未来のアカデミーの発祥地となることでしょう

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