郭先生の本を読んだ感想

郭先生の本が話題になっているようですが
家庭連合は悪書として読まないようにと
通達を出しているようです


終戦になって占領軍が日本に駐留していた時
厳しい検閲があったそうですが
同じように自由に本も読ませない家庭連合は
どうしてしまったのでしょうか


結局、信徒を信頼していないと言うことなのでしょう
暴かれたら困るような内容が記載されているのならそれをきっちりと指摘し
ここが間違っていると言えば済むものを
検閲官のようにただ読むべからずと言うことは実に時代錯誤的です


これでは程度の差はあるものの権力者たちの体制維持を図る
中国や北朝鮮のようではありませんか
これを自由世界では言論統制、ファシズムと呼ぶのです


正義が徹底しているならば何が来ても怖くないはずなのに
結局、統一とは名ばかりで実態を知られることがよほど恐ろしいのでしょう
この組織は言っていることとやっていることがあまりに違いすぎます


「正しいことをしているのなら顔を上げたら良いのです」
この世の法を犯しても天法さえ守れば許されるとしてきた
嘗ての悪しき運動のあり方が今日の体たらくの現状を
作ってしまったのかも知れません


思えば韓国や米国に行くたびに摂理の為として
背広の下に現金を隠して申告もせずに日本円や米ドルを違法に持ち出し
挙句の果てには霊感商法で世の人たちを騙したようになってしまい
社会から総スカンを食らったのでした


み旨の為には何でも許されると教えられてきたばっかりに
物事の真偽さえ見えなくなってしまったのです


さて最近の家庭連合では実際の息子たちを追い出してしまったので
亡くなった長男の孝進さんを担ぎ出して
大きな写真を飾り立派な息子だったと吹聴し初めています


嘗て松濤本部に来た頃はジーパンに長髪で
下をうつむきながら何かに反抗するかのよう
大音響でロック音楽を聴いていました


離婚されたナンスクさんの手記には
信徒には信じられないような放蕩ぶりが書かれています
また日本から送金された貴重な献金は
母親の鶴子女史が個人用にも使用していたのでしょう
事あるごとに金庫から多額なお金を自堕落な息子に渡していたとあります
そのお金で孝進さんは毎日のようにコリアンバーに通い
麻薬浸りだったと赤裸々に書かれています


この本も同じように悪書とされたようですから
読んでいない信徒も多いのでしょうが
記載された内容が事実だったと言うことを
生前の孝進さん自身が悔い改めながら涙の信仰告白までしています


息子にどのような不誠実な問題があっても
文師の直接の勝利圏にあるから真の子女は違うのだと言う
訳の分からない説明を受け入れる信徒にとっては
孝進さんが今では霊界においては一番の忠臣として
信仰の模範だといわれるとそれもそのまま疑いなく受け入れてしまうのです
いったい全ての真理を解き明かしたはずの
原理はどこに行ってしまったのでしょうか?


旧約も新約も成約も全ては過ぎ去ったと語り
自己陶酔に酔いしれる自称「宇宙の母」韓鶴子女史


真理も原理も結局は信徒に対して都合よく解釈さえ出来れば
それがまかり通るという何とも陳腐な宗教組織になってしまいました


しかも大先輩方はそろいもそろって都合の悪いところは目をつぶり
信徒に対してはひたすら理想を語り続けるのです


2020年に今にも国が復帰されるかのような映像を
毎月流しながら430家庭の名簿作りに余念がないのです


それもこれも文夫妻を神格化してしまったつけが
今来ているということが分からないのです


いつごろから神を求めるのではなく
人間信仰に陥ってしまったのでしょうか?
郭先生の本には人間的な側面を見せる文師の苦悩の様が明確に書かれています


統一信徒は神を求めることから
いつの間にか真の父母=神にしてしまい
真の父母絶対主義が信仰の目的となってしまったのです


三男の顕進氏を後継者から引きずり下ろす陰謀めいた確執や策略は
まさに権力に血迷った韓国ドラマそのものです


郭先生の秘話は驚きを通り過ぎて
なぜか悲しい気持ちになるのです
それは人生をかけて信じてきた理想と夢が
ガタガタと音を立てて崩れ落ちているからなのでしょうか


絶対服従が真の父母だけに向けられると
キリスト教の失敗と同じように人間を神にしてしまうのです
そしてそれが信仰観となっている人たちにとっては
郭先生の信仰告白ともいえる本の客観的な真実も見えなくなってしまい
もはや身動きも出来ず対処する方法さえ分からなくなっていくのです


従って上層部はいつものように公文を流して
「読むな、聞くな、触れるな」と馬鹿の骨頂のようなことしか言えないのです


こんな状態でどうして全ての宗教を統一出来るというのでしょう?
「イスラム教徒に対しても祝福を与えてあげます」
その代わりにコーランを「読むな、聞くな、触れるな」
とでも言うのでしょうか?


やがて韓鶴子女史も逝去する日が来るのです
最新の話では自身の聖和式は国葬にするよう指示したともいわれています
国葬とは国民がその業績を称えてするものであって
自分で国葬を指示するとはまさに自我肥大化も行きつくところまで
いってしまったかのようです


逝去後は同じように次を巡って上層部は暗躍を始めることでしょう
どのような体制が自分たちにとって最も利となるかに関心があるからです


組織信仰は文師の宣言通り既に終わったのです
そして各自が神を着て生活する時代が始まったのです


その喜びを地域社会の中で実践しながら
人々の中に神が生きていることを諭してあげ
神に目覚める運動を地道に続けることです


音楽を通してふれあい
奉仕活動をして支え合い
芸術や地域活動に励みながら
隣人が兄弟と感じられる霊性の成長こそが
これからは最も大切なことになるのです


誰かに命令されて造り上げたものは
最後は権力の奪い合いに終わるのです
上の者が一番下に位置しない社会組織は
必ず崩壊して行くというのが歴史の事実なのです


だからあなたも私もこの世では
真の父母になれるよう霊性を高め成長することが
文師の最後のメッセージだったのです


「あなたもメシアになりなさい」

メシア運動とは真の父母になる運動のことです
それ以上でもそれ以下でもありません


そしてその方法論は全て文師の「み言」の中に書かれているというのです
あなたが真の父母となりその愛によって子供たちをかき抱く心情を
地域社会に拡大させる運動をコツコツと広めることです


聞くところによれば
今月末に郭先生が日本に来て講演会を開くそうです
神にとっては正統も異端もましてや分派もないのです
人間は何人といえども神の愛によって生まれたのですから


郭先生を偏見なく自分の目で見る勇気があれば
神がこの運動を導いていることに希望を持つことが出来るかもしれません
自分の人生を決めるのは組織でも中心者でもありません


あなた自身なのです

×

非ログインユーザーとして返信する