神の摂理の継承者

血統と言う言葉には霊統や法統と言うより
生物学的な血筋の伝統を重視する意味合いが感じられます
文師のみ言葉も復帰の究極的目的はアダムの種が最も重要であると述べています


現代の生物学的観点から言えば男女の差異は
遺伝子の中にある染色体によって決定されます
ところが不思議なことに男性は遺伝子の中に男女両方のXとYの染色体を
持っているのですが女性はX染色体しかもっていません


このことは何を意味するのでしょうか?


仮に文師のように血統の種は男性しかもっていないという考えだとすれば
女性は父親のY染色体を持っていないからだと言うことになるのかも知れません


日本の天皇制は万世一系の男系重視の伝統に守られてきました
男性の染色体を歴史的に継続することに意義を置いてきたのですが
天皇家は何故こんなにも男系にこだわってきたのでしょうか?


男系は女性蔑視と言うことをよく聞きますが
実は反対で男は決して天皇家に入ることは出来ません
男系とは男性の別の染色体を一族に混ぜることを拒否する制度なのです
或る意味では男性差別なのです


日本の皇位継承は時代によって変遷がありましたが
一貫していることは国民の平和と安寧を祈る祭司長の役割を果たすことでした


またこのような一つの血統で継続されてきた王家は
世界中探してもどこにもありません
男系による万世一系の血統を守ることが
何故そんなにも重要なことだったのでしょうか?


古事記の創造神話から始まった日本民族の歴史は突き詰めれば天皇家を中心とした
拡大された一大家族だと言うことになるのです
世界の王朝に見られる血みどろの権力闘争による分裂が
日本において少なかったのは男系を維持することによって
血統の違う異種王朝が日本国の祭祀の立場に着くことが無かったので
歴史の継続性と民族の文化的融合性を生みだし
それが単一民族としての和が保たれたと見ることが出来ます


また血統の純粋性による神の権威が継承されたので
民族のアイデンティーが変わることなく文化の連続性が
天皇と共に民族の根底に流れているということに繋がったのです


原理的に言えば天皇は父母の立場に立ち
国民は天皇の「大御宝」なので子女の立場になります


「大御宝」としての国民に対して
天皇は無私の立場で国民を慈しみ
上も下もない親としての努力をしてきたのです


東北大震災や自然災害があるたびに
或いは戦争で国のために戦死した人の慰霊の為に天皇が出かけていくのは
確かに父母の心情に立たなければできないことです


英国の女王は英国国教会の首長ですが、実際の宗教行事は
カンタベリー大主教らの聖職者に任されています
日本のように天皇自らが日々国民の為に祈る君主の在り方は
まさに日本だけのものなのです
神の創造の目的が一大家族理想であるならば
日本こそその伝統を引き継いできたと言えるのかも知れません


では統一家は将来どのような国家像を描くべきなのでしょうか?
文師の血統の連続性を生命視するならば
必然的に日本の天皇家のような形にならざるを得ません
(これは原理でいう共生共栄共義主義とは違うので
理想的共同体のかたちを巡っては新たな論議が必要となります
今回は統一家の将来と言う観点に重きを置いたので
あくまでも血統の継承性と言うことで考えてみました)


一方、韓鶴子総裁は血統ではなく法統によって相続されていく
と主張されているようですが法統による権威継承となれば
血統の正統性をどのように説明するのか興味のあるところです


統一家の分裂はある意味では血統の正統性を巡っての闘いなのですから・・


文師のみ言によれば血統の相続は長子であり
その長子も三代圏を勝利した条件がその資格を有すると捉えることが出来ます


もしそうであるならばその可能性を持っている息子たちは
孝進氏の孫か三男の顕進氏、男系と言うことを考えれば七男の享進氏も
有資格者になるのでしょうか
最も享進氏は継承儀式に三度も参加したので文師から相続権を引き継いだのは
自分であると主張され「王冠に銃」を被った姿は衆目の知るところです


一方の顕進氏は先ごろ3・1独立運動の記念大会を韓国で開催し
文師の夢の実現に向けてその願いを継続して次のように語っています


「この地上で、息子がお父様に捧げることが出来る最高の礼は、その生涯を正しく
照らすとともに・・・真のお父様が主唱され生涯を通して実現されようとされた
全てのことが、息子とその家庭を通してなされることを確信します。
息子の生涯はお父様が抱かれた価値と夢と情熱の生きた証拠となるのです。
息子を通して父が現れるのです


親しい霊能者がこんなことを言っていました
平成が「平(一八十(いわと)が開かれて成る)」時代を象徴するとするなら
令和は「平和を神の指令、お告げとして」それを実現する時代になるというのです


統一家の家督相続がどのような形になるにせよ
一つだけ言えることは
神は王宮の中に君臨する神ではなく
今も悲惨な状況に苦しんでいる人たちと共にいるということです


底辺に生きる人たちの悲しみや苦悩に心を寄せ
凍てついた大地の上に希望を与える人間たちが
この運動の中心にいることを信じる為にも
誰が神の夢(摂理)の継承者なのかを改めて考える時が
今来ているのではないのでしょうか・・・・


「一人の夢は"夢″にすぎないが、全ての人が同じ夢を見る時、
それは現実になる」チンギス・ハン
    Hyun Jin Preston Moon from Korean Dream

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