神の望む韓国 その1 声なき声

反日種族主義―大韓民国の危機の根源という
李栄薫(イ・ヨンフン)ソウル大学教授の本が
ベストセラーになっているという


反日の嵐が吹き荒れている韓国ですが
徴用工の判決も慰安婦問題も日韓の歴史問題は
真実を伝えていないばかりか嘘と誤魔化しだと
身を挺して訴えている学者です


韓国にもこうした気骨のある人間が出てきたことは
混迷する今の日韓にとっては一縷の希望をみるようです


ポピュリズム(大衆迎合)とは大衆のマジョリティーの意見に
従うことだというのでしょうが、大衆とは如何様にも扇動できるのです


時の政府が権力を盾に情報操作をし国民を間違った方向へ
向かわせたことは歴史上数えきれないほど見ることが出来ます


ヒットラーが第一次世界大戦後の世界恐慌で苦しむドイツ国民を前に
大衆操作をした話は有名です


演説の時にはワーグナーのタンホイザーの勇壮な曲にのり
壇上に現れるヒットラーはまさにドイツ国民にとっては
救世主のようにも感じられたと言います


その情感に訴える彼の演説を聞きながら
女性たちは感動の余り涙を流して熱狂するシーンが
いまも映像として残っています


ひとりのカリスマ的人物が人間の魂を掌握する例は
政治のみならず文化、芸術そして宗教においても顕著なことです


大衆と言う捉えどころのない集団の意識を掴むため
熱狂的なアジテーションで民族意識を刺激する
こうした古典的な方法はいつの時代でも有効なのです


李栄薫氏はこうした反日に揺れる韓国の現状の
大衆誘導の危険性を今の文在寅政権に見ているのです


但しこうした韓国民の反日に狂騒する情緒感は
単に扇動されて出てきたものだけではなく
韓民族の歴史的な背景から来る内面の問題だというのです


「嘘の国民、嘘の政治、嘘の裁判」
李氏の分析は韓国そのものが嘘で固められた文化だともいうのです


1.韓国での偽証罪は日本の430倍
2.虚偽の事実で訴えた件数は500倍
3.保険金詐欺の総額は4兆5000億ウオン


偽証罪や詐欺が何故これほどの量になるのか?


それは嘘が日常化してしまい
その中で生活する自分たちは本当の意味で
お互いを信じることが出来ていないからだと言うのです


前任の朴槿恵大統領も嘘と推測の記事が連日新聞紙上を賑わせ
結局、何が真実で何が嘘なのか誰にも分からなくなり
その流れを利用した野党が結束して大統領を弾劾裁判にかけ
今の政権となったというのです


過去に解決した問題を何度も掘り返し恨みや不平を言うばかりで
決して感謝しない人々を指してこのように言うのです


「この国で一番尊敬されるべき最高裁の判事までもが嘘による判決を下し
戦時労働者は初めから強制連行でも奴隷労働でもなかったのです
僅か数か月の未支払い賃金だったのです
それも国家間の条約によって清算され合意したことでした


「嘘の奴隷労働説を流しその言葉で国民情緒を刺激し
政府は国民を政治利用しているだけなのです
慰安婦や徴用工問題に関しては既に論文等の中で
事実が発表されているにも拘わらず
嘘の文化が正しい言論を封鎖し、国民に不評を流し続けているのです
解決した問題を人類の普遍的人権問題として繰り返し要求する
この国の傲慢性と無知がここまでひどいとは知りませんでした


「生きているふりをしているゾンビのような人間」
「嘘をつくという悪習がこの国を滅ぼしてしまう」
「嘘をこれ以上続ければ亡国の悲哀を避けることが出来なくなる」


嘘をつく国民
嘘をつく政治
嘘の裁判


これが反日の根源だと言い、政府が刺激する民族主義は
国民を真の意味で統合しようとはしていないと警告するのです


国民を分裂させるこうした文化を
李栄薫氏は反日種族主義だと呼び
それは民族のレベルまで行かない野蛮な種族間の敵対感情だというのです


こうした意見を載せた本がベストセラーになっているということは
韓国にもマスコミが伝えない「声なき声」があると言うことです


日韓一体化を主張する統一運動も勇気をもって
この李氏のように声を上げてもらいたいものです

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