この世の神 13数の秘密

聖書では天使は讃美者、僕、伝達者として表現されていますので
それをもとに書かれた原理も神と天使の関係を主人と仕える者として教えてきました


ところが文師の晩年のみ言の中に不思議な表現が出てきます
「神は兄であり天使ルーシェルは弟だった」


何故、文師は神と天使を兄弟と言ったのでしょうか?
兄弟関係となれば神と天使は同格のような関係になります
また兄弟には父母が必要となるので神が兄であり天使が弟ならば
父母はどこにいるのでしょうか?


ではもう少し論を進めてみましょう


神は宇宙創造を天使と共に共同で行ったと言います
神を主体とすれば天使が対象となる授受の関係です


「アダム・エバは兄である神の息子娘、アダムとエバが家庭を持ったなら
兄である神はもっと素晴らしい息子と娘を弟(天使)に与えようという約束があった。
13代過ぎた後、兄は弟に伴侶となる娘を与えようとした。
それが駄目ならもう一度再創造する」


このみ言は全て従来の原理でいう天使の役割とは全く違う考え方です


では宇宙創造を現代物理学の超弦理論の観点から見てみましょう
物質化現象の始まりは静止状態ではなく超弦理論では
可能性を含んだ振動状態「揺らぎ」だと定義しています


原理用語を使えば万有原力による永遠の心情の揺らぎ状態だったと見るのです
揺らぎとは位置が動いていることですからそこには当然
固定された定点が無いという状態になります


「揺らぎ」のもう一つの特性は
こちら側とあちら側と言う主客の位置関係ができます
その位置関係を主体が兄である神としたら
対象は弟の天使と捉えることが出来るかもしれません


創世記には創造は「我々に似せて」と複数の表現をしていますが
それを兄弟関係と捉えることも可能となります


では兄(神)と弟(天使)は現象世界を生み出すことによって
何を目指したのでしょうか?


それが四位基台の完成にあったとみるのです


即ちアダムとエバが成長して夫婦となり
子女を得て父母の位置に立つことが創造の目的の一つだったからです


地上における男女が子供を産んで責任分担を果たし
神の95%と人間の5%が一つになることによって四位基台が完成すると
アダムとエバは父母となりますがここで重要なことは
同時に神も人間を通して天の父母の位置に立つことが出来るのです
たった一人の創造主も子供を持たなければ父母とは言えません
絶対者である神も独身者(兄)から親になる期間があったと言うことです


兄弟が一つになって創造したアダムとエバが成長して
子供を産むと初めて実体を通した神の血統が残り
神ご自身も天の父母の位置に立てば
そこで初めて弟である天使も祝福できるというのが
上述の13代目の意味なのでしょう


ところが創造を共に手伝った弟(天使長)は自分が
父母の位置にありたいと思ったことがエバの誘惑に繋がったとみるのです
愛は実体を通した授受作用でしか実感できないが故に
天使長は肉の身体に惹かれていき身体を中心にした
愛の奪い合いが兄(神)と弟(天使長)との闘いとなったのです


堕落後のカインとアベルの闘いが勝利しなければ
父母を迎えられない理由もここにあるのではないのでしょうか
それは兄弟(神と天使)が一つにならなければ
父母が現れることが出来ない創造原理だったのです


天の父母様も実体のアダムとエバの完成を通してしか
天の父母になれないと言うことです


最初に天の父母がいたのではなく実体の父母を通して
神も父母の位置に初めて立つことが出来ると言うことが
神が兄で天使が弟だったということの意味なのではないのでしょうか


基元節は四位基台を三代にわたって完成する12数の完成を意味するので
その基台の上に13数である天使圏にある人類を祝福することが可能となります
イエスも12弟子の上に13数を完成して公的生涯に入ったのです


これが2013年1月13日の数理的意味であり
その始まりは2001年1月13日の神様王権即位式だったのです


どれ程韓鶴子女史が宇宙の母を主張しても
血統の種は三大圏を勝利した家庭からしか現れないということです
四位基台が三代にわたって完成すればそこで初めて数理的に12数の上に立つ
と言うことになるからです


13数の基盤が確立したときに初めて基元節となり
天使の祝福が始まるというのは
具体的に言えば宗教を中心とした超宗教運動が本格化すると言うことでしょう


事実、文師は息子を通して超宗教運動を世界的に展開していました
その先頭に立たせた自分の息子に反旗を翻したのが
他ならぬ第三エバである韓鶴子お母様だったのです


兄弟を一つにするという最大の使命に失敗したことが今日の混乱と迷走の始まりです


その明確な印が権威と権力を象徴した今回の彫刻像だったのです
この彫刻像が将来「この世の神の像」と呼ばれることにならないことを
心から願っています

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