仏教では深層意識を阿頼耶識（アーラヤ識）と呼び
一切諸法の種子がここに内蔵され現象世界は
この蔵識の種子によって生起すると考えられています

また阿頼耶識には清浄と不浄が混合しているのですが
この蔵識が本来的には清浄であったのか或いは後天的に
不浄になったのかの結論は明確ではありません

見えない内的な心の世界の深層意識の場を通して
繰り広げられるのが人間の心の実相です
この無意識の場を神の心情圏とサタンの讒訴圏と文先生は表現したのでしょう

文先生の探究した深層意識（無形実体世界）とは
仏教や心理学に見られる理論や分析と言うより
寧ろその無意識の世界に直接的に没入して
その無意識界がどのようにして現象世界に影響しているかということを
実体的に体験したのでしょう

私たちは日常何気なく「サタン」とか「サタンに讒訴される」と語りますが
実際にそれがどこで誰がどのようにして讒訴するのか
目に見えない霊的世界に対しては無頓着です

以下、太字の引用は創立以前の内的教会史からです

「これらのことは、外的な教会が創立されるまでの内的な経過として、
外的な教会史の始まる背後に隠されていた象徴的、内的な摂理であり
肉身世界に現れるまでに、霊界を通じてなされたものです。
先生がひとたび、このような内的な勝利基準を立てると、今度は実体的に
眼に見える形で世界に現れることが出来ます。・・・」

「メシアは、二つの面における完成を全うする使命を持っています。
一つは霊界に対してであり、霊的な地獄から天の王座と言う最高の立場にまで
霊的に上がっていくことによって、全霊界の解放者になるべき使命です。・・・・
それから実体として地上に降りてきて、実体的な地獄生活を出発し、同じ道を
ずーっとたどって頂点まで上がっていくのです」

この霊的戦場で勝利の基準を立てることがメシアの使命だった
と述べています

そして文先生が闘った最大の霊的闘いが何だったのかと言えば
エバの復帰だったというのです

韓鶴子氏が「私は生まれながら無原罪」と主張することは自由ですが
血統転換をするための神とサタンの壮絶な闘いが
彼女が生まれる遥か以前から創立前の摂理としてあったということを
古いシックは皆知っています

無原罪のイエスがどのようにして誕生したのかと言う
驚くべき聖書の奥義を紐解いた文先生が
メシアの最大の使命はエバの復帰だったと繰り返していうのです

この「創立以前の内的教会史」に記述されている内容は
エバの原罪のあるなしは霊界という戦場でのアダムの勝利的条件の上に
実体世界で起こってくるというのです
その観点から見ればエバの無原罪誕生は
文先生の霊的勝利無くしてはあり得ないと言うことになります

意識の中に浮かび上がる無数の思いの根源を
仏教では阿頼耶識として分析していますが
こうした複雑に絡み合った心情の縺れを正すために
彼等は極度の苦行を通してその根源に至ろうとしました
しかしその悟りの恩恵に預かる者はごく限られ
しかも究極の神の愛の心情圏へは二人で入らなければならないが故
単身者の悟りだけでは不可能だったと言うのです

無意識の世界を神の心情圏とサタンの讒訴圏として知悉し
本然の心情圏が愛の二性性相だと喝破し
そこに至る道を実体的に蕩減復帰した文先生とは
まさに驚くべき存在です

こうした霊的な戦いの勝利を実体世界に繋げようとされた
文先生の壮絶な戦いを思えば思うほど心が揺さぶられるのは
見えない世界を探求する者には
同じような心情圏を誰もが共有できるからです

「今なお孤独な先生です。人間なら行きたいとは誰も思わない孤独の極限の道です。
しかし神ご自身がたった一人で孤独であることをよく知っているが故に、先生は子として
責任を持ってその使命を引き受けたのです。真の復帰の道は決して安易な道ではありません。それは実に困難な道であります。先生についてくることも困難なことです」

「今日語った『エバの道』も、外的歴史の背後に秘められた歴史であり、かつて語られたことのないことです。先生は僕、養子、実子、夫、父、王と言う全ての段階において
歴史上でその範疇に属したどの人より、即ちどの僕、養子、夫、父より苦労して、それらの範疇に属する全ての者たちを復帰しなければなりません。
そういう苦難の道を行くべく運命づけられている先生です。しかしこれらの蕩減時代、
苦難の時代ももうすぐ過ぎ去るでしょう」

新たな時代の風が吹いてくる背後には
常に誰かの犠牲があると言うことです

献身時代を通過した一世の犠牲
それがわずか一年の献身であれ十年であれ
その基台の上に今があると言うことを忘れてはならないのは
彼等も又、先頭に立ってその道を駆け抜けたからです

Merry　Christmas
本当の意味で良き（merry）クリスマスが
全ての人にありますように