韓オモニの無原罪について

「血統転換、私は母胎からだ。皆さんはこれを信じなければなりません。お父様の役事は
イエス様の使命を継承したその時が、その瞬間が、お父様の独生子の資格です」韓鶴子 2014年、7月1日


このメッセージの中に韓オモニの並々ならぬ自身の
無原罪への確信が込められていることを読み取ることができます。
この確信は一体どこから出てくるのでしょうか?


それを明確にしない限り論議されているオモニの無原罪性に対しては
ご自身が言われるように
「皆さんはこれを信じなけれななりません」
という次元で終わってしまいます。


嘗ての統一教会
そして現在の家庭連合も原罪問題につながる
血統転換の本質を一度も明確にしたことがありませんが
オモニ自身が語ることによって
それを明らかにする時が来たのかもしれません。


人間の原罪、堕落の原因に関して最初に啓示を受けたのは
金聖道と言う女性でした。


韓国のシャーマニズムの伝統の上に
基督教祈祷集団が1920年代頃から全国に
現れたのです。


それ等の運動が広がって言った背景には
李王朝時代から続く長期にわたる権力者の腐敗堕落や
日本の韓国併合で奪われた民族の自立に対して
一般庶民の中にある恨の感情に火がついたことにあります。


民衆はいつの世も支配者の圧政による犠牲者です。
虐げられた彼等の声が天に繋がり、
祈り求める悲しみが神の心情に届いたのでしょう。


金聖道は人間の悲惨なる人間の原因を祈り求める中で
それが原初の人間アダムとエバによる不倫なる性行為だったと言うことを
啓示されたのです。


当時、金聖道の下にいた李龍道、白南柱、李浩淋等の同系列の神秘主義者達は
その啓示を学びながら、ではその堕落の状態を乗り越え、救の道へと至るには
どうすれば良いのかを必死で祈り求めたのです。


その結論が性によって堕落したが故
元に戻るには性による実体の復帰だったのです。


「サタンの血を浄める為には聖霊を受けた人の新しい血を
宗教意識のこもった性行為によって受け入れる」
「その為には女性が上位になって男性に対して
性行為をしなければならない」


「男女間の性的行為によって
肉体の情欲性を聖化すること
即ち人間全ての本質問題である肉体的性欲を
神の太初創成期の本性や本質で聖化することによって神に立ち返る」。
金百文 聖神神学より


これらの性行為を彼等は聖なる儀式としてピガルム
或いはヨンチェと呼んでいたのです。


金聖道が神秘体験で啓示された「新しい真理」とは
以下の内容です。


1 イエスは十字架にかかる為に来たのではない
2 神には二つの悲しみがある
一つはアダムの堕落、そしてイエスの十字架
3 再臨は雲に乗って来るのではなく女性の体を通して来る
4 再臨は東方の国、韓国に来る
5 罪の根は性的淫行


この内容は全て原理と同じ内容です。


文師も18歳の時、李龍道、李浩淋等が開いた「イエス教会」
に通い始め、そこで日曜学校の講師をしています。


李龍道や白南柱(その弟子に金百文、後のイスラエル修道院)は
内的覚醒を促す神秘的祈祷や聖霊体験を何よりも重視していたのです。


彼等は既成基督教会の「内的刷新」を主張し、聖書の言葉だけに頼ることを否定して、
霊性、神霊による導きを重視する独自の理論を展開しました。


さて話を元に戻すと
韓オモニの言われる「母胎」とは母である大母様と呼ばれる洪順愛氏のことです。


簡単に韓国の神霊祈祷集団のことを書いたのは
洪順愛氏は上述したこれ等の神秘主義祈祷集団の熱心な信者でした。


そして、そこで出会ったのが韓オモニの父、韓承運氏だったのです。
韓承運と洪順愛はイエス教会の篤実な信者で一緒に信仰生活を
していたとも本人が証言されています。


韓オモニの異母兄弟に当たる韓偉一は1948年に生まれています。
そして父親からお前には姉がいると聞かされていたようですが
自分の父親が何をどのように信仰していたかは知らなかったと言っています。


「解放前の父の行跡については私には
知るすべがありません。篤実な基督教信者だったと聞いています」韓偉一


また文師もこのように語っています。


「お母様のお母さんは主を迎える為に
精誠を尽くすことにおいては韓国の代表です。
主が人として来られると言って腹中教から従ってきた者達なのです
そしてお母さんは全てのエバ的責任を果たしました。
そのような韓国の歴史を代表するおばあさん達から
祝福を受けていたのです」


重要なことは洪順愛氏がこれ等の教団の全ての役事に
最初から参加したと言うことです。
役事とは霊的な恵みを受けることを言います。


「19歳になった時に李龍道牧師が新しい役事を始めたので
私も三日間の恵みを受けました」
洪順愛


最近の師観さんのブログの中では36家庭の夫人の証言が添えられていましたが
ここで洪順愛氏が実体復帰の性儀式を受けたと証言されています。


その相手が韓承運氏だったということでしょう。
性による実体復帰が目的であった為
それが終わるとそれぞれは別の道を選んだのだと思われます。
まさにザカリアとマリアのような関係です。


韓オモニはイエス様は男性として
血統転換の性儀式を通過した唯一の独生子であると強調し
自分は唯一の独生女だという意味はまさに
聖霊がザカリアに臨んだように
韓承運という篤実な信者に臨み
そこで身ごもったと推測できます。


二人は一緒に生活することもなく
韓承運氏は別の女性と結婚し
二人の息子をもうけています。


「李浩淋が主礼となって、私が誕生した歴史があります。
私は母胎からです。
この歴史的な秘密を私が明かしています。独生女。
ですから私でなければなりません。
皆さんは私に出会った為に幸運児です」


韓オモニのここで言う歴史的秘密とはまさにイエスと同じ実体復帰によって
生まれてきたと言うことなのです。
それが幼い頃から母親や祖母から
あなたの父親は神様ですと教えられてきた理由でしょう。


この事実を確信しているから
自分こそが唯一の独生女だということに繋がるのです。


しかし実体復帰でしか救いが得られないという教理は
キリスト教においては異端中の異端になるのです。
韓国で何故、この運動が大きく教勢が伸びなかった要因の一つに
こうした実体復帰が背後にあったからなのです。


また世界的基督教に於いても簡単には受容される教理ではありません。
文師はそのこともあって
この根本教理を普遍化させる為に考えたのが
聖酒式と三日儀式なのです。しかし
象徴的儀式には必ず本質がなければなりません。


日本の教会は韓国での初期に起きた混乱を避ける為に
祝福までの血統転換秘儀は決して一般信徒には伝えないようにしたのです。


また一旦、祝福儀礼が合同結婚式として
普遍化された今、過去の血統転換秘儀を掘り返す
意味もなくなったからです。


ところが、オモニの一連のメッセージが飛び交うことによって
その真意が新たに問われるようになって来た事は実に皮肉な事です。


「私の歴史の中で環境創造が既になされていたので
誰も私に語らなくても自分で知ることができました。
そのことに異議がありますか?
言ったでしょう。私は幼かったけれど、復帰摂理歴史を知っていたと。
私は誰からも教育を受けていませんでした」
2012/12/25 韓鶴子 天正宮にて


宗教には特定の弟子達だけが知っている
あるいは受け継がれる秘儀や秘法があります。
古い幹部はこのことを皆知っているのです。


7男さんがワシントンDCで直接、韓オモニがアボジに向かって
「あなたにも原罪があるのでしょう」と言われた真意は
マリア摂理でこの世に生まれた男性はイエス様と女性は自分以外にいないと言う
母による実体復帰の確信から来ているからなのです。


血統転換の内的秘儀は実体復帰の性行為
外的にそれを普遍化したものが
聖酒式と三日儀式なのです。


「自分の存命中には、まだその種の本を著して貰いたくありません。
生きている間は全てを見えない背後に秘めておきたいのです。
それが真に価値があるものであれば、私の死後、
神がそれを明かされるでしょう」
1978. 3.1 文鮮明 苦難と涙より


ではこうした洪順愛氏が行った実体復帰が
本当に血統を転換させたのでしょうか?
そして無原罪の子供
韓鶴子氏を誕生させることになったのでしょうか?


その秘密は文師のみが知っているのですが
今回はここまでです。

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