虎の威を借る狐

週刊ブリーフィングを見ると世界中で430家庭復帰の
ニュースが流されてあたかも世界中が
その潮流の中にあるかの如く喧伝されています


しかしその殆どは自身のメシア性で復帰したのではなく
「虎の威を借りた狐のように」文師のみ言葉とその偉業を盾に
復帰しているのではないのでしょうか


それが悪いと言うのではなく本来のメシアの称号は
神の心情の復帰が前提にあるべきだと言いたいのです


私の知っている女性は環故郷の摂理が始まって故郷に帰ったのですが
親戚から最初に言われたことは「今更何をしに帰ってきたのか」と言う
辛辣な言葉だったそうです


確かに親や親せきが病気や金銭のことで大変だった時も
肉の親より真の父母を尊重し愛するわけですから
全ては真の父母第一主義だったのです
万物復帰と称して得たお金も全額捧げ
何一つ故郷には還元しませんでした


それがある時を境に故郷に帰って親族を復帰しなさいと指示が下され
帰ったものの最初は大変な状況だったことでしょう


その女性は其れでも一番反対する義理の兄に対して
それこそ僕の立場から何年も尽くしたそうです


その真心が頑なだったお兄さんの心を開かせ
何と今では財産の一部も分けて貰えるまでになったと言うのです


今もそのお兄さんの家には定期的に通って
仏壇を前に手を合わせ先祖に対する祈りを欠かさないそうです


女性曰く
430家庭復帰など夢のような数字ですと言いながらも
彼女は苦しい過程を通して得たものは
悲しかった神様の心情に触れることが出来たことが
一番の財産だと言うのです


実体で尽くすことを通して神の心情を復帰することが
氏族メシアの本質だと思うのですが
数字ばかりが幅を利かせているから
中身のない宣言だけの氏族メシアが生まれるのです


大幹部の先輩家庭が勝利したと言う報告を聞くと同時に
その大先輩が本部で訴える兄弟に対して虫けらのように
無視する態度を見るにつけ
氏族メシアとはいったい何を言うのだろうかと
改めて考えさせられるのです


火の粉さんのブログに本部職員の言動に対して
強烈な批判記事が述べられていました


「家庭崩壊して何、誇ってるんですか?」
「人に見せるものがないでしょ、あなた」
「お前な、あんまりな、いい加減やると、お前の母ちゃんもう死ぬぞ、心臓病だから」


こうした言動を許す教団が如何に異常で異様なことか・・・と書かれています


まさにぐうの音も出ないことでしょう
キリストの教えを凌駕する最後の真理というのなら
その真理を実体で継承することが氏族メシアなのに
実に残念なことです


氏族においても自分の愛する家族(アベル)以上に
カインに尽くし愛することは簡単ではありません


壇上に立って立派な説教をすることは
経験さえ積めば誰にでもできることです
ましてや幹部になると説教が仕事になりますから
いつの間にか自分がそのような人物になったかのような錯覚に陥るのです


古参の本部職員が上述したような人間を見下した言動しか
語れないとしたらこの運動は一体何を目指し
どこに行こうとしているのでしょうか


430家庭と言う数の美名だけに酔いしれて
勝利を宣言するのではなく
数は行かなくとも苦しむ人の心の支えとなり
悲しむ人の涙を共有できることが勝利の証でありたいものです


献金額の大小や奉献書に自分の願望を書いて救われる呪術信仰から
愛によって尽くすことが解怨となるまっとうな信仰者でありたいものです

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