「朝鮮人民は日本の過去の清算に関する責任を最後まで追求し
朝鮮民族が日本によって受けた酷い不幸と苦痛
羞恥と被害に対する代価を必ず百倍、千倍にして払わせるであろう」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　朝鮮中央通信

韓国の文大統領は南北統一に向けて核の放棄や北の人権問題より
国連の経済制裁の緩和を同時にするべきだと各国に呼び掛けています

朴槿恵大統領の時に外交努力の結果漸く和解した日韓の慰安婦合意も
振出しに戻す指示を出し、自身が任命した大法院（最高裁）の裁判長は
１９６５年の日韓条約を却下する判決を下しました

日韓間の請求権に関しては当時の韓国の国家予算の倍以上の賠償金を日本は
国民の税金から支払い「本件は１９６５年の日韓請求権協定で完全かつ最終的に解決した」と合意したのですが・・・・

南北統一は世界平和の始まりと復帰原理の立場から見てきました
ヤコブとエソウの和解を見本として朝鮮半島の統一こそが
人類統一の象徴として考えられてきたからです

しかし冒頭の朝鮮中央通信の記事にあるように未だに憎しみが消えない論調が耐えません
北朝鮮ばかりではなく韓国でも子供の時から被害者としての歴史観が徹底され
日本に対しては事あるごとに謝罪と賠償要求が繰り返されています

南北統一は朝鮮半島の和解に繋がるのでしょうが
このままで行けば朝鮮戦争の悲劇の原因を日本に負わせて
より多くの謝罪と賠償を共同で要求することになるでしょう

今回の大法院判決も人権と言う名目で正義を盾に翳していますが
この正義は普遍的正義ではなく日本だけに対する恨みに根差した
正義なのです

もし普遍的正義を主張するなら韓国の人権擁護派は
中国のチベットやウイグルで起きている虐殺や弾圧
又北朝鮮における非人道的な抑圧も指摘すべきなのですが
それらの人権問題に関しては一切口を閉ざして語りません

核兵器と言う大量破壊兵器を持ちいつでも韓国や日本を沈没させると
実際に脅した金正恩に遜るばかりの韓国政府は南北統一をどのようにして
平和的に解決するというのでしょうか

ヤコブとエソウが一体化したその実りがキリスト教の中にあります
イエスの教えの根幹である「愛と許し」他者に対する犠牲の精神です
嘗て文師がアメリカで一大キャンペーンを行ったスローガンも
「許せ　愛せ　団結せよ」でした

選民とは人類の重荷を代わって背負う人たちのことを言うのです
南北で一致して来年の３．１の独立運動を祝う方向で韓国政府は
動いているようですがこのままでいけば南北共同で日本に対して
「許しも愛も全ては金次第　賠償だ」
となる可能性もあります

統一運動の根幹は韓日の一体化「愛と許し」なのに
実際は韓国政府と全く同じで日本人に対しては執拗に
贖罪観を植え付けて賠償としての献金要請を続けています
またそのことが救いに繋がるとばかりに
日本の幹部も迎合しているのです

今までにどれ程のお金が一般信徒の涙と苦労の上に送金されたのでしょうか
多くの信徒がそのこと故に疲れ果て自己破産に陥り
挙句の果てにはみ旨を離れてしまったのに誰も見向きもしません

「真理を万民に伝えるのです」と言う言葉が
虚しい響きしか齎さないのは
聖本でさえも高額な金額で売りつけたからです

朝鮮民族が選民であるとは何度も聞いた話ですが
残念ながら選民と言うにはあまりにも自己中心的と言わざるを得ません

キリスト教は許しと犠牲的な愛の思想で世界に広がりました
民族の壁を越え人類はまさに兄弟であるという本物の家族思想だったのです

再臨時代に入ってその家族思想の中心である
父母が実体で現れたというのが原理の骨子なのに
父母は本当に苦しんでいる子供たちに
寄り添って神の摂理を行っているのでしょうか？

一部の崇拝する取り巻きに囲まれた昨今の扱いを見るにつけ
一般信徒とは関係のない別世界に住む女王様のようにしか見えません

家庭連合がどれ程広報活動で世界中が真の母を称賛していると放映しても
お金にまみれた運動は決して世界に広がっていくはずはありません

ましてや信徒の実を削るような働きによって取得した献金を巡って
裁判を起こし巨額な裁判費用を浪費している現実は
原告も被告も同じ穴の狢です

真心を込めた献金ならば神が使えるのでしょうが
社会的不正までして得たお金が混ざっているとしたら
善きサマリア人さんが言うようにみんな返えして
それこそ慰安婦や徴用工で不当な扱いを受けた人がいるというなら
民間の基金として献金すればよいのです

裁判によって所有権を主張し合うこと程、虚しいものはありません
そんなお金で建設された建物や取得した土地はみんな無くなっていくのです

もう一度「愛と許しの精神」に立たない限り
神はますますこの統一運動から離れ
韓国も北朝鮮も憎しみを持った左翼思想で覆われていくことでしょう