血統転換によって民族主義を乗り越えたのでしょうか?

韓国の日本に対する日韓条約の無効性を示唆する判決や
慰安婦合意の一方的な破棄の通達の真意はどこにあるのでしょうか?


韓国の最大の関心事は何よりも民族の統一と言うことです
文在寅大統領は昨年7月にドイツでこのようなことを言っています
「南北の貴重な合意が政権交代のたびごとに揺れたり
破られるようなことがあってはいけない」


北朝鮮に対しての合意を守ることを世界に対して訴える一方
日本に対しては国家の条約や合意をいとも簡単に破棄してしまうこの態度は
同一民族の繋がりには価値を置くが異民族に対しては別の扱い方をすると言う
明らかに二枚舌であり矛盾した姿勢だと言わざるを得ません


ユダヤ民族は神から選ばれたという特別な感情を選民思想と呼びました
ヒットラーはアーリア民族の優秀さを誇示し
キリスト教徒も神の前には人類は兄弟であると語りつつ
白人優先主義を推進し黒人を奴隷として扱った時期がありました


共産主義運動の始まりは万国の労働者が一体となる思想でしたが
スターリンは一国社会主義運動で終わり
マルクスレーニン主義を標榜する中国共産党も
現在では中華民族の再興が目的となりウイグル民族やチベット民族に対しては
軍事力による激しい弾圧をしています


共産主義運動は当初の理想と乖離して
結局、民族のレベルを超えることが出来ませんでした


統一運動はこの民族的血統圏を世界化する運動なのですが
これまでの過程を見ると指導者の多くは韓民族がトップに立ち
その指導の下で組織運営がなされているように見えます


血統転換は民族のレベルを超え世界万民が一家族の心情を持つという教えです
ところが実際は韓国を中心に祝福を受けた順番が優先されるかのような
一種の階級制度が造られています


選民と言うだけで
古参の祝福家庭だと言うことだけで
或いは指導者だった一世の子供だと言うことだけで
地位を与えられる能天気なシステムなのです


民族の正統性を生物学的な意味に捉えると
朝鮮民族とかユダヤ民族と言った血統主義が前面に出てきます


しかし血統が心情的なものならば生物学的選民性は消えて
肌の色人種の違いを乗り越えることが可能となります


統一運動が世界的になっても依然として
韓民族の生物学的選民性を主張するならば
共産主義運動が超えることが出来なかった
民族の壁が立ちはだかることになります


韓国の指導者が日本の指導者になったのなら
日本の指導者が韓国の指導者になるというような
人事が成されていれば今頃は民族の壁を越えていたでしょう


韓鶴子総裁が日本の信徒に対して民族の贖罪観を指摘することは
それゆえ民族のレベルの精神性を越えていないことに繋がるのです


生物学的血統による民族主義は排他的になります
それを乗り越える教えがキリスト教であり
統一運動はそのイエスの成し遂げることが出来なかった
実体での民族性を凌駕する目的の為に存在するにも拘らず
全てにおいて韓国色の濃い文化や習慣から抜け出せていないと感じる私は
少数派なのでしょうか


文大統領の日本に対する姿勢の中に民族主義の限界を見るが故
神の摂理は統一運動を通してその限界を実体で示す使命があったのです


内部分裂している時ではなく南北統一に向けて英知を結集する時なのです

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